今年はマジでブログ書く暇ないほど遊び仕事が忙しくて書いてませんでしたね…
でもこれだけはどうしてもやりたかったのでやります年間ベスト。
今回は洋楽の年間ベストの記事になります。
Contents
2021年の洋楽について
今年の個人的総括。
去年から知ったエレクトロスウィングや旧ソビエトのポストパンクのソビエトウェイヴ、アフリカのダンスミュージックのGQOM、アマピアノ、シンゲリなどの洋楽圏の中でもアメリカイギリスなどから離れた新しいジャンルに手を出したり、いろんな人から新しい音楽を教えてもらいながら世界って広いな…と思わされた一年でした。
まさかインストゥルメンタルファンクまで聴くようになるとは去年は思わなかっただろうな…
そんな多ジャンルを縦断した今年でしたが、ベテラン勢のロックンロールへの回帰を感じさせるような楽曲や、この令和の時代にこんなに暑苦しいリフの曲を…!?という楽曲があって、昨今のヒップホップやギターレスのバンドが増えてきている時代に逆行しながらも今のトレンドを入れつつ、また新たな動きが来そうな予感がする一年でもありました。
今年知ったRoyal Republicの配信曲がメチャクチャ良かったんですよね…来年あたりアルバム出さねえかな…?
海外アーティストのライブをまた見れるのは先になりそうですが、その機会が来る世の中になった時に、楽しみにできるアーティストが増やせるように掘っていこうと思います。
今回の順位はキメてますがほとんど大差ないです。ベスト1位だけは今年も揺るぎませんでした!!
さあ今年もやります年間ベスト!!
みなさんの力が頼りだった洋楽編~!
年間ベストアルバムについて
今回の判定基準
去年同様にこんな感じ。
・1曲が強いタイトルがあろうが、アルバム全曲を聴いて評価
・よく聴いているアーティストは判定厳しめ
(ポリシックスとナードマグネットが毎年ランクインしてしまうため)
・2020年12月~2021年11月のリリースが対象(12月は無理)
・シングルは対象外
・EPは対象だが、アルバムよりは判定が厳しくする。
・以前のランキングにランクインしているアーティストはさらに厳しく
アルバムの構成含め、今まで出会わなかったアルバムを高めに評価しています。
今年はTwitterでほぼ言うてる気がしますが始めていきますね。
ランキング
10位
An Evening With Silk Sonic/Bruno Mars,Anderson Paak,Silk Sonic
Bruno MarsとAnderson Paakのプロジェクト、Silk Sonicのデビューアルバムです。
Twitterで知った時に真っ先に思ったのは「タイムライン上で『ぼくがかんがえたさいきょうのあーてぃすと』の大喜利でもやってんのか????」でした。
よくばりセットすぎるだろ…と今でも思ってます。
今年の3月に「Leave The Door Open」を発表し、全世界をビビらしながら11月にアルバムリリース。
(私の誕生日の日だったので余計にビビりました)
まさに今求められている音、楽曲を踏襲しつつ、ソウルミュージックで全体を包んだような身体と心を躍らせるポップなアルバムになっています。
いい…
去年がTHE 1975の「Notes On A Conditional Form」が基準値だったのと同様に、このアルバムが今年のベストの基準にして今年聴いたアルバムを選びました。
めちゃくちゃ強いなこのアルバム!?!?となって呻きながらこんな時期まで記事を書かなかったのはこのアルバムのせいです。門番が一番強いゲームみたい。
なんでこのアルバム基準にしたんやろ…
この音源絶対レコードで欲しい!と思いましたが、まだないので出たら是非とも購入したいですね…
アルバムを聴き返すことの楽しさを再確認できたアルバムでした。
9位
You and I Will Never Die/KANGA
ロサンゼルス発のエレクトロシンガーソングライターの3rdアルバムがランクイン。
たしかTwitterのタイムラインで知りました。
(いつも大変お世話になっております)
1曲目はまあこんなアーティストおるな…で終わっていたんですが、2曲目からのおんもいビートとダークなエレクトロにやられました…ビートが強い
部屋で聴いててマジか…おいマジか…??となってましたね。
こんだけ重いと陰湿な鬱々した雰囲気になりそうなんだけどもポップに仕上げてきているのがとても好き。
Pale Wavesをスレッジハンマーでメッタ打ちにしたような感じで良い…

このアルバムも聴けば聴くほど良い…となるアルバムなので是非に。
ダークな雰囲気のロックだーい好き
8位
Phantom Feelings/Ploho
シベリア発、ソヴィエトウェイヴの中でも世界的に活躍しているPlohoのアルバムがランクイン。
※旧ソビエト圏で密かに存在していたポストパンクジャンルソヴィエトウェイヴについての記事はこちら。
Период самоограничения и Россия(今年の謎曲とソビエトウェイヴについて)
見事に
日本語の情報が
ない
去年からこのジャンルを掘ってるんですが、まあ英語のインタビューとかを見ることが多くなりましたね…
Plohoくらい有名ならTwitterでまだ情報あるからええけどな…
ニューウェーブから派生したチープなレトロ感と、あてもなく冬の夜の田舎道を歩いているような妙な寂しさやわびしさを楽曲に入れこんだアルバムになっていて、表題の通りの亡霊のような作品です。
他とはかなり違うジャンルではありますが、刺さる人には確実にブッ刺さるアルバムだと思います。
日本で同じようなジャンルにいそうなのはMississippi Khaki Hairですね。
好きな人はオススメです。
ソヴィエトウェイヴのアーティスト紹介をどっかのタイミングでやりたいな…自分の備忘録的な意味でも。
7位
Clover/Or3o
YouTubeを拠点に活動している、アメリカはカリフォルニアのエレクトロスウィングYouTuber、Or3o(オレオ)のコンセプトアルバムがランクイン。
アニメのオープニングとかを歌ってみたしたり、ゲーム音楽を二次創作したりしてるYouTuberですね。
カバーアーティストとしての方が有名かも。
これはSpotifyのオススメで出てきて知りました。
踊り続ける軽快なミュージカルのようなアルバム。
Or3oも日本語でまとめている人がいないので詳細はよくわからない状態で書いてます…
というかこんな感じ最近本当に多くない??????
今作はCloverというプロジェクトとして、クラウドファンディングでMVの制作から始まったアルバムです。
コンセプトは「狂騒の20年代から100年を記念した、2020年代のエレクトロスウィングのコンセプトアルバム」

アメリカの1920年代を表す言葉で、第1次大戦後に社会や文化が躍動した時期に当たる。
ジャズ音楽が台頭し、アール・デコが頂点を迎え、生産技術が発達して消費意欲が急激に上昇した。
1929年の世界大恐慌で終焉を迎える。Wikipediaより引用
ルイ・アームストロングが活躍し、フィリップスなどのカートゥーンアニメが始まりだした時期なんですね。
コロナでそれどころじゃなかったけども、アメリカにとっては節目の年だったんですね2020年…
今回のアルバムの楽曲はすべてMVが発表されており、高いクオリティのカートゥーンアニメになってます。
日本語字幕付きで歌詞を見ながら見れるので是非。
私はStill DancingのMVでちょっと泣きそうになりました…
さまざまなところで名前を見るようになってきたのでこれから楽しみなアーティストですね!
6位
Typhoons/Royal blood
イギリスのベースとドラムのユニットの3rdアルバム。
うっすら知ってたけど君たちこんな感じだったっけ…?と思うほど私が好きなアーティストの方向になってるのでビックリしました。
セルフプロデュースを行う今作は、ダフトパンクやJusticeなどのアーティストに影響を受けたルーツ回帰路線で作られたアルバムと知ったときには

と一人で納得しました。
12月に入るまでEPの作品だと勘違いしていて候補に入っていなかったけど、フルアルバムと聞いて急いでランクイン。
ライブみてえな…
5位
The Greatest Mistake of My Life/Holding Absence
ウェールズはカーディフ出身のポストハードコアバンドの2ndアルバムが5位にランクイン。
最近洋楽を掘るのに頼りにしている音楽仲間から教えられて知りました。
(本当にありがとうございました)
1曲目の終わりから2曲目の『Celebration Song』にぶちかまされ、社用車で一人


と頭振りながら運転してました。
激しさはメタルコアなんだけども、日本語訳で「人生最大の過ち」というタイトルからもわかる、後悔や苦悩、別れを想起させるような哀愁が漂うメロディーラインという、本当に絶妙なアルバム!
聴くたびに感情が揺さぶられるような作品でした
『Celebration Song』も良いんですが、私は『Afterlife』が一番好きです。
ワンオク今からでもこの路線に行ってくれねえかな・・・
どうにかして来日公演やってくれ…
シンガロングさせて…
4位
Cavalcade/black midi
一昨日もベストに挙げていた、イギリスの若き怪物たちの2ndアルバムがランクイン。
一作前の「Schlagenheim」はライブでの即興セッションが起こるヒリヒリしたマスロックだったのに対して、今作は…これ本当になんだ…??となるアルバムになってました。
元々演奏力がぶっ壊れたバンドが、マスロックの中にプログレ、ヒップホップ、クラシック、ジャズ、EDMなどありとあらゆるジャンルをぶつけて綿密な頭のおかしい曲を作ったらこうなりました!というアルバム。
これキングクリムゾン?ねえこれキングクリムゾン???
アルバムタイトルの「Cavalcade(隊列、行列)」を意味する通り、音楽のジャンルが列をなしてblack midiの旗の元で高速パレードを行っているような…何を言ってるんだろう私…
ライブツアーが延期になったので、来た時には隊列に参加したいと思います。
3位
Saturday Night, Sunday Morning/JakeBugg
5枚目のアルバムがランクイン。
James Blakeが新譜を今年リリースするのを知って、

実際James Blakeがリリースされてまた間違えた…と思ってたら本当のJakeBuggのリリースもすでにされていたことを知ってすぐに聴きました。
大学時代の友人から教えてもらったときには、なんて捻くれた歌い方をするんだ…好き…となってました。
今回はアップデートもしつつ、JakeBuggだな~~~~~~~~としか言えないような個性を出してかつマンネリ化はしていないアルバムになってて、


を繰り返してたので今回ベストの中に入れました。
サマソニで見たいな?
2位
Van Weezer/Weezer
今年はウィーザーに始まり、ウィーザーで終わる一年でありました。
実をいうと、ウィーザー学生時代に全く通ってなかったんですよね…
聞かずじまいで、一昨日のサマソニでもスルーしてほかのバンド見に行ってました。
日本のパワーポップ代表のナードマグネットを数年前から聴くようになって、ずーーーーーーーーーーっと名前を聞いててカバーも聴いてたんですが手を出さず。
音楽仲間から、新しいアルバムが出ると聞いて、思ってたんと違うけど好きなやつだ!となって聴いてたのが、このアルバムの前にリリースされた『OK Human』だったんですね。
そこから、なんかVAN HALENみたいなコンセプトでアルバムもう一枚作ってるらしいぞ…?
という情報を聞き、完全に忘れてた状態でFM802から流れてきたのが今回ランクインした『Vanweezer』の収録曲でした。



もうあれですね…このバンド、自分たちの音に落とし込むのめちゃくちゃ上手いなおい…
「Blue Dream」はオジーの1980年アルバム『Blizzard of Ozz』に収録されている「Crazy Train」のリフとフックを中心に構成された曲です。
インタビューの中でその類似性を指摘されたリヴァースは、笑いながら2つの曲が「かなり似ている」ことを認め、「サンプリングのようなものだよ。でも、自分たちで演奏しているよ」と付け加えています。「Blue Dream」はもともと、別のリフで始まりました。リヴァースは、曲自体は気に入っていましたが、リフには満足していませんでした。「史上最高のギター・リフではなかった。そうあるべきだと思っていたんだけどね」。その時、マネージャーから「Crazy Train」をサンプリングしてみては?と提案されたそうです。リヴァースは「彼が考えていたのは、“何が人々の話題になるだろう?インターネットを混乱させるにはどうしたらいいか?”ということだった」と話しています。amassから引用
https://amass.jp/147097/
この曲で見事に引っかかり、他の楽曲もハードロックだけどパワーポップという絶妙な配合のおかげで、気づけば年間を通して聴いているアルバムになりました。
一昨年もったいないことした〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
いよいよ最後です。
今年のベストアルバム(1位)
Loving In Stereo/Jungle
これが2021年の洋楽ベストアルバム。
エレクトロ、ファンク、HIP HOP、ソウルを軸にし、ロンドンを拠点に活動する7人組の次世代ソウルアーティストの待望の3rdが今回の1位です!!!
待望の!
待望の…
なんでこんなにも日本の知名度がうっすいんだろうか…




めちゃくちゃ知ってるテイで話したら全然でしたね…ノエル・ギャラガーやジャミロクワイが前作を絶賛してたりしてたから有名だと思ってた…
まあ私は私で一昨年のバンクーバーに1か月高飛びしてた時に知って衝撃を受けたんですけどね!
本作は生きることを肯定し、ダンスフロアを燃え立たせ、音楽の楽しさを再認識させてくれる極上のフューチャー・ディスコ作品となっている。
一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディー、強烈なシンセ・サウンド、思わず体が動き出すグルーヴよって彩られた『Loving In Stereo』は、未曾有の事態が世界を襲った2020年を経て、人類が新たに生命を奮い立たせて迎える時代にピタリとはまる多幸感溢れる作品だ。
ここまで聴衆を気持ちよくさせる音楽を作れるのかというくらいスウィートなメロディをやったかと思えば、ガンガン踊らせるような曲もあり…といういつ聴いても良い!と思わせるアルバムでした。
ああ終わった…じゃ、もう一周するか…を何回やったかわかりません。
流石に朝っぱらから聴いても合うとは言いませんが、ヘッドホンで聴いても車内や部屋のBGMにしても抜群に良い。
一時期は「もしかしてこのアルバム、俺の一位じゃないんじゃないか…?」と疑っていたこともありました。
いつもみたいにトンデモねえアクの強い個性的なアルバムかっていうとそうでもないし…
一昨年は今ようやく名前がついたハイパーポップで、去年は西海岸ハードコアだったしな…
改めて12月からの選定に入ったときに、いつ聴いても強い…‼︎としか思えず、安定したクオリティで数々のアルバムをなぎ倒しながらこれが一位になりました。
10位がシルクソニックだから、ソウルで始まってソウルで終わる年間ランキングになりましたね。
ランキングを決めた後、ボーナスが入ったのでCDを買ってますがレコードを購入。
うーんやっぱりこのアルバムすげえわ
最後に
今年は去年よりも聴くジャンルは多岐に渡り、いいアルバムと曲たちに出会うことができました。
去年と同様、色々な曲をオススメしてくれるTwitterの住民とイベントやライブの音楽仲間とSpotifyのおかげです。
去年は
今洋楽で気になっているのはRussian Hardbassとイスラエルジャズとsynthewaveですね。またジャズかよ!
ソヴィエトウェイヴのバンドのPlohoの新作も来年ですし楽しみです。
RussianHardbassは宣言通り掘ってました!
イスラエルジャズじゃなくてバルカンジャズの方に向かったな…
シンセウェイヴは…ソビエトヴェイヴと同じと考えたらまあええか…
来年はインストゥルメンタルファンクとGQOMとアマピアノとシンゲリなどのアフリカジャンルをもうちょい掘りたいですね。
手をつけてるジャンルの掘り下げをもっとしたいな〜!!
「30才になると今まで聴いた音楽しか聴かないようになる」という言説があります。
確かに聴く音楽の幅が狭くなるんじゃないか…と思う時期もありましたが、周りのおかげで新しい音楽と出会えていることを再確認しました。
来年も楽しい音楽が間違いなく待っているので、仕事が段々と忙しくなったとしても、それを上回る衝撃を受けられると期待しながら、来年こそ海外アーティストの来日公演をライブハウスやフェスで見れる遊べることを願い、今回の洋楽年間ベストを締めたいと思います。
エイミングとblack midiはマジで頼むぞ…‼︎
今回の年間ベストから1曲ずつ選曲したプレイリストを、今回漏れたやつも含めて作ったので載せておきますね。
今年もありがとうございました。
みなさん良いお年を。
邦楽編は明日夜公開予定です。
ではまた。